私が自分の会社を立ち上げたばかりの頃、父が手紙をくれました。仕事のアドバイスが書かれていて、その中の一つ「意見を求められたら堂々と答えること」はいつも忘れないようにしていることです。父も私も最終学歴は高卒ですので、特に経営学を学んだわけではありませんが会社をつくることができました。私は父の働く姿をずっと見てきました。子供の頃は、よくわからない大人の話も経営の話題が聞こえてくると一生懸命耳を澄ませていたのを思い出します。父はぎりぎりまで働き続けました。そして去年の秋に引退し、それから半年もたたないうちに息をひきとりました。桜のように見事に散っていった自慢の父です。離れて暮らしていたとき以上に父の気配を感じるので2月から4月は、のんびり梅と桜のお花見を父と一緒に楽しみたいです。(イラストレーター 平松昭子/SANKEI EXPRESS)