米ノースカロライナ州グリーンズボロ市のピードモント・トライアド空港で、甲高いエンジン音を響かせながら離着陸を繰り返している小型機があった。ホンダが開発を進める小型ジェット機「ホンダジェット」だ。
1986年から日本国内で航空機を研究してきたホンダは、2006年に航空産業への参入を発表。空港に隣接する工場で、小型ジェットの開発・生産を開始した。10年には量産型試作機の初飛行に成功し、工場は現在、量産態勢に入っている。
空港の第2滑走路では、20人ほどが乗れる米政府所有のガルフストリーム機や、50席ほどのユナイテッド・エクスプレス航空のボンバルディアCRJ機も離着陸訓練を行っていた。それらの機体と滑走路や誘導路ですれ違うと、ホンダジェットが群を抜いて小さいことがわかる。7人乗りの機体は、企業のビジネス用途や富裕層の個人利用を想定したものだ。
エンジンが主翼上部に乗るような独特スタイルは、2012年に米航空宇宙学会の「エアクラフトデザインアワード」を受賞した。その心臓部となるエンジンは、ゼネラル・エレクトリックとの共同開発ながらも、航空機メーカーとしては珍しい自社開発の製品だ。