三菱重工相模原戦でトライを決める釜石シーウェイブスのヘイデン・ホップグッド。チームは1点差で競り勝ち、2月14日にトップリーグ昇格を懸けて入れ替え戦に出場する=2015年1月25日、福岡県福岡市博多区のレベルファイブスタジアム(共同)【拡大】
企業チームと比べれば、練習環境に恵まれているとはいえない。強化費も限られている。それでも今季、TL下部のトップイーストで2位に入り、トップウエスト、トップキュウシュウの下部3リーグの2位3チームで争う「トップチャレンジ2」を制するなどし、入れ替え戦出場を決めた。
「感謝は結果で表す」
「感謝の思いは結果で表すしかない」と鼓舞してきたのは、今季からチームを率いる三浦健博ヘッドコーチ(38)だ。自身も震災で被害を受けた岩手県大槌町出身の指揮官は「結果を出してこそ、被災地でも頑張ればできるということを示せる」と力を込める。
市民の期待も高まっている。釜石市は岩手県とともに2019年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の開催地に立候補しており、市W杯誘致推進室の菊池拓也室長は「SWの活躍がW杯を盛り上げるうえで弾みになる」と期待を寄せる。
SW釜石応援団の福成和幸団長は「今がチャンス。私たちも夢を抱ける。好成績を残したことでサポーターも集めやすくなっており、TL昇格を果たせばより効果は上がる」と語る。