マウンドには巨人時代の盟友、高橋尚成。「球がしょぼくて打ちにくかった」といいながら、28スイング中、12スイング目の打球は高々と右翼席に届いてファンは大喜びだった。その後は30分にわたって子供のファンに即席のサイン会を設け、笑顔でペンを走らせた。
関係者によれば、巨人、DeNAと渡り歩いたキャンプ行脚はすべて松井氏の自腹。あくまで「訪問させていただいただけ」なのだという。
律義な松井氏らしいが、野球人としての本業は国内には求めていないようだ。2月中に米国へ戻り、フロリダ州タンパで、ヤンキースの臨時巡回コーチとして、主にマイナーリーグの選手らを教えるのだという。
次期監督として、巨人からの熱いラブコールも聞こえてくる松井氏だが、本音はやはり「メジャーリーグで」ということなのだろう。
≪若武者もレジェンドも 投球に注目≫
キャンプインからスポーツ紙の1面では松井秀喜氏の活躍が目立ったが、OBに主役の座を譲ってはいては、現役選手が寂しすぎる。