国内8年で108勝の実績からすれば、肘の故障、手術があったとはいえ、米国8年で56勝の寂しい数字だった。甲子園からプロデビューにかけての速球やスライダーの切れ味を望むのは難しいとしても、大リーグ球団を渡り歩いた経験を日本のマウンドでみせてほしい。
キャンプ報道で、東京のスポーツ紙の主役が松井氏なら、大阪のスポーツ紙でこの人をみない日はなかった。阪神臨時コーチの江夏豊氏(66)。伝説の左腕は若手には敷居の高い存在のようだったが、野球や投球を語らせれば、この人の右に出る人はいない。独特のオーラも含め、次第に若手投手の心をつかんでいったようだった。(EX編集部/撮影:荒木孝雄、中鉢久美子、森本幸一、松永渉平、中川春佳/SANKEI EXPRESS)