16時間にも及んだウクライナ和平交渉の途中で姿を見せた(左から)ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、フランスのフランソワ・オランド大統領、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領、ドイツのアンゲラ・メルケル首相=2015年8月11日、ベラルーシ・首都ミンスク(ロイター)【拡大】
第2はポジション。これを私はあまりにも重要なことだと考えるが、これはウクライナ軍の接触するラインからの重機の撤退だ。このラインは昨年9月19日のミンスク合意でドンバスの義勇兵のために確定されている。
あとは、長期の政治的な調整に関わる諸々の問題だ。これはいくつかの事項と関連しており、憲法改正だが、これはウクライナで行なわれなければならない。この中にはドンバス領内で暮らす人々の法的権利が考慮されていなければならない…。」
これに続けてプーチン大統領は、ウクライナとドンバスのポジション合意を土台にし、境界線問題の解決、ドネツクおよびルガンスクの特殊な地位の履行、経済および人道的性格の複合策が必要不可欠と指摘した。プーチン大統領はこれからの時間、流血の惨事および、あらゆる側の犠牲を回避するため、冷静さを発揮し、合意の第1事項である軍部隊の撤退が文明的な方法で実施されるためにあらゆる手をつくすよう呼びかけた>
要約すると、ウクライナにおける現状を維持するということだ。停戦合意が履行されれば、ドネツク州とルガンスク州にウクライナ中央政府の実効支配は及ばなくなる。ロシアが以前から主張していた「ウクライナの連邦化」が実現することになる。