大統領官邸で、イランとの密約疑惑やアルベルト・ニスマン検察官の謎の死への関与を全面的に否定し、ファイティングポーズをとるクリスティナ・フェルナンデス・アルゼンチン大統領=2015年1月30日、アルゼンチン・首都ブエノスアイレス(AP)【拡大】
検察は、エネルギー不足に苦しむアルゼンチン側が11年からイランとひそかに交渉し、好条件で石油を輸入して主要産品の穀物や肉などを輸出する狙いがあったと主張。大統領のほか、エクトル・ティメルマン外相(61)らの尋問や財産差し押さえを求めている。
一方、04年から爆破テロ事件を担当し、密約疑惑も内偵していた検察官、アルベルト・ニスマン氏(51)の死亡をめぐる謎は一向に解明されていない。ニスマン氏は1月18日、ブエノスアイレスの自宅浴室で撃たれた状態で発見された。こめかみに弾痕があり、遺体のそばにはニスマン氏が「自衛のため」として同僚から借りていた拳銃があったという。自宅が押し入られたり、争ったりした跡はなかった。
ニスマン氏は脅迫を受けていると周囲に話しており、翌19日に議会の公聴会で大統領の疑惑について証言することになっていた。このため、自殺説や、政権側やイランが殺害に関わったなど、さまざまな説が出ている。