大統領官邸で、イランとの密約疑惑やアルベルト・ニスマン検察官の謎の死への関与を全面的に否定し、ファイティングポーズをとるクリスティナ・フェルナンデス・アルゼンチン大統領=2015年1月30日、アルゼンチン・首都ブエノスアイレス(AP)【拡大】
「情報機関の陰謀」
フェルナンデス大統領はニスマン氏の死について自らの関与を全面否定した上で、「自殺などではなく、(昨年12月に大統領が更迭した)情報機関元幹部による陰謀だ」と主張。元幹部らが、ニスマン氏に密約疑惑に関する偽の情報を流して大統領らの威信を傷つけた後に殺害、大統領らに嫌疑がかかるようにしたと訴えている。
アルゼンチンでは1976年から82年まで軍政が敷かれ(フォークランド紛争の敗北で崩壊)、多数の学生が殺害されるなど、左派が徹底的に弾圧された。民政移管後は今日まで、途中の4年間を除き、フェルナンデス大統領の出身母体である正義党(ペロン党)が政権を担っている。正義党は伝統的に反米、中道左派を基調とし、保守的な情報機関や検察当局とは対立関係にある。
密約疑惑や検察官の謎の死をめぐり、南米の雄アルゼンチンで壮絶なバトルが本格展開されようとしている。(SANKEI EXPRESS)