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類縁性感じさせる有効な展示 「ダイアローグ-対話するアート」 (1/3ページ)

2015.2.16 11:00

猪熊弦一郎「猫と二人の子供」1952年(群馬県立館林美術館蔵、提供写真)。(C)公益財団法人ミモカ美術振興財団

猪熊弦一郎「猫と二人の子供」1952年(群馬県立館林美術館蔵、提供写真)。(C)公益財団法人ミモカ美術振興財団【拡大】

  • パウル・クレー「子どもたち」1929年(群馬県立館林美術館蔵、提供写真)
  • バーバラ・ヘップワースらの作品展示=2014年2月10日(提供写真)

 【アートクルーズ】

 複数の作品を並べてみる。すると作品同士が語りだす。鑑賞者は比較することで、作者あるいは作品同士の関係や技法、テーマについて深く考え、詳しく知ることになる-。これまでにもありそうでなかった展覧会「ダイアローグ-対話するアート」が、群馬県立館林美術館(群馬県館林市)で開かれ、今後の有効な展示法を提案してくれている。

 猪熊弦一郎(1902~93年)の「猫と二人の子供」とパウル・クレー(1879~1940年)の「子どもたち」。子供をモチーフにしているという共通点はもちろんあるが、2つの絵から感じられる楽しさ、ユーモア、温かさに同質のものを感じないだろうか。

 2人は直接の交流はないが、創作活動や画家人生でいくつかの共通点が見いだされる。松下和美学芸員によれば共通点は、子供を描いたこと以外に、具象画から抽象画に向かったこと、「手」にこだわりを持っていたことだという。

 とくに、手へのこだわりは、猪熊が古い人形などを集め「手元に吸い寄せられ(集まっ)てきた」と語り、クレーも10年間、息子にぼろ切れで指人形を作り続け、2人は「手の中のエネルギー、宇宙が創造の源泉だった」(松下学芸員)という。

「共鳴」や「違い」を

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