ヤンキースから広島に復帰し、入団会見で決意を語る黒田博樹=2015年16日、広島県広島市中区・リーガロイヤルホテル広島(河田一成撮影)【拡大】
「今年しかない」
原動力は強いメンタルと広島への思い。毎年根気よく声をかけてくれた球団の熱意、大リーグ移籍を考えた2006年に1年残留を決意させた胸を打つファンの応援。「最後に帰るならカープと思っていた。そして、年齢的にも帰るなら今年しかないと思った。気持ちがぶれないためにもメジャーで結果を出したいというのがモチベーションだったと思う」
昨季、大リーグの日本選手初となる5年連続2桁勝利の11勝を挙げた黒田は、米国に残れば今季も年俸20億円程度を手にできた。しかし、約5分の1の推定年俸で帰ってきた。
「カープのユニホームを着て投げる方が、最後の1球になったとしても僕の中で後悔は少ない」と言い切った。