フランスの若者は一般的にブランド品のかばんや財布を持ったりしません。アルバイトのような仕事が少ないので学生は誰でもできる限り倹約するものなのです。
いま日本では「フランス人は10着しか服を持たない」という題名の本が話題だと聞きました。私自身はこの本のことを知らなかったのですが、タイトルには共感できる気がします。
ものは必要最低限あればよくて、ものを持たずに楽しむ方法はたくさんあると思っています。私の両親は、父はレコード、母は洋服が好きで、とにかくものをたくさん持っていました。両親が亡くなった後、姉と2人で何週間もかけて地下収納室の整理をしました…。娘も旅先で買ったものなど、いろんなものをしまいこんでいます。私は必要最低限のものがあれば大丈夫! たくさんのものは必要ないんじゃないかと思っています。
2つ目の質問には「女優のシャルロット・ゲンズブールなどシンプルで上質な洋服をさらっと着こなす女性にエレガントさを感じます」と答えたそうです。
なるほど、私もほぼ同感ですが、私にとってのエレガンスは少し違います。みなさんは私の新曲「パリのお散歩」のPVをみていただけましたか? あの中の世界こそが元祖パリ・シックだと思います。まるで絵を描くように自分の洋服を選び、何よりも自分の美意識を大切にしているように思います。