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病気乗り越え「強くなれた」 萩原智子 (4/4ページ)

2015.3.2 11:40

 過去の自分に励まされることも知った。手術をしたことで、下腹部には切開した傷がある。術後、水着に着替えるときは毎回その傷を見ることになった。傷を見て「もうダメだ…」と思ったことは一度もない。「あの病院のベッドの上よりは、前に進めている! 強くなれている!」。手術でできた傷に、これほどまでに励まされるなんて思いもしなかった。

 病気をしたことで、さまざまな経験をした。辛く苦しいことも多かったが、それ以上に強さを与えてくれた。星選手は何度も大きな壁を乗り越え、その度に強くなって戻ってきている。彼女は病気と向き合い、自分自身と向き合い、またより一層、強くなっているだろう。苦しさを乗り越えてきた自分自身が最高のパワーの源となって。(日本水連理事、キャスター 萩原智子/SANKEI EXPRESS

 ■はぎわら・ともこ 1980年4月13日、山梨県生まれ。身長178センチの大型スイマーとして、2000年シドニー五輪女子200メートル背泳ぎ4位、女子200メートル個人メドレーで8位入賞。02年の日本選手権で史上初の4冠達成。04年にいったん現役引退し、09年に復帰。子宮内膜症、卵巣嚢腫(のうしゅ)の手術を乗り越え、現在は講演・水泳教室やキャスターなどの仕事をこなす。

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