庭作りに似た曲制作
「私にはクリエートしていくイマジネーションやアイデアはたくさんあるから、どういう自分がいいのか、自分でデザインしていかないと。音楽制作はガーデニングに似ていますね。近くで手入れすることもあるけど、ちょっと俯瞰(ふかん)で見るといいように、曲のアレンジも近くで感じることもいいけど、俯瞰で全体の音楽を聴くと、『あのフレーズのはみ出しが、実はいいグルーヴを作ってるな』とか、『あの人のちょっとズレてるあの感じがいい雰囲気になっているから、残してみよう』みたいなアレンジは結構多いです(笑)」
なかでも一番こだわったのはメロディー。歌詞はフィーリングから生まれてくるという。
「メロディーはやっぱり愛だなって思って。私は特に誰かに伝えたいという思いがあってやっているから、それがメロディーに表れると思うし、私だけの秘密を伝えたい人に書いた曲が、知らない人から『私の気持ちを歌ってくれているような気がする』とか『涙が出ました』と言われると、言葉で表現する部分も迷いなしでやる責任があると思いますね」