≪サルのふり見てわがふり直せ≫
1991年に出版されたジャレド・ダイアモンドの『人間はどこまでチンパンジーか?』(日本語訳は93年)も私に大きな影響を与えた本の一つだ。人間とチンパンジー、ゴリラ、オランウータンの遺伝子はそれほど違わない。しかし、遺伝子を残すための繁殖行動をみると、ゴリラは最強の雄がハーレムを作り、チンパンジーは群れの中で雄と雌は自由に交尾し、オランウータンは単独生活をして交尾の時だけ雄と雌が出合い、人間は一夫一婦の生活をしている。
人間も大昔はハーレムを作っていたが、男女とも自由に愛し合う乱交の時代を経て、現在の一夫一婦に進んだと考えられている(今もハーレムや乱交がないわけではないが例外とする)。なぜ一夫一婦となったのか。これは人間とは何か、男と女とは何かを考える上でも重要な問題だが、答えを知りたければこの本を読んでいただきたい。