ポスター用描きおろし原画「続・無残ノ介」_2007年_紙にペン、墨、水彩_51.7x73.5cm(宮島径さん撮影、提供写真)。(C)YAMAGUCHI_Akira,Courtesy_Mizuma_Art_Gallery【拡大】
山口は自著「ヘンな日本美術史」の中で自分の絵について触れている。「私は子供のころから絵の具をたくさん使わないで、すごくケチケチ塗っていました。ちょっと出しては伸ばしてという感じで、絵の具をべちゃっと濃く使える人が羨(うらや)ましくてしょうがなかった」。一方で日本画の場合、不用意に色を差すと、微妙なバランスが崩れるという。
油彩で「日本画」を描いてきた山口は、ペインタリーな絵を描くことについて、「あまり絵づくりについて真剣に考えてこなかった。いま、まっとうなスタートラインに並んでみるかな、ということです」と自嘲気味に話した。
この記事が出るころには完成しているはずだという。読者はぜひ、会場で新境地の作品を味わってほしい。(原圭介、写真も/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
■「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」 5月17日まで、水戸芸術館現代美術ギャラリー(水戸市五軒町1の6の8)。一般800円。月曜休館(ただし5月4日は開館)。(電)029・227・8120。