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或る見開両頁主義者の告白 ぼくには何でもダブルページに見えてくる 松岡正剛 (3/3ページ)

2015.3.10 18:20

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 本に見開きが出現するのは製本のしくみによっている。一枚の全紙に二つ折を3回重ねると、表裏16ページができあがる。次に折(おり)が重なったほうをノド、開いた三方を天と地とコグチ(小口)として断裁すると、片ページ2枚と見開き7枚になる。これを1折というのだが、この折(おり)を何丁か重ねて、最後にノドを綴じると一冊の本になる。まことにプリミティブな方法だが、これがダブルページ誕生の劇的な瞬間なのである。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS

 ■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。80年代、編集工学を提唱。以降、情報文化と情報技術をつなぐ研究開発プロジェクトをリードする一方、日本文化研究の第一人者として私塾を多数開催。おもな著書に『松岡正剛千夜千冊(全7巻)』ほか多数。「松岡正剛千夜千冊」(http://1000ya.isis.ne.jp/

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