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アインシュタインの再来と言われたホーキング 車椅子から宇宙を見破ろうとした男の勇気 松岡正剛 (1/5ページ)

2015.2.3 13:20

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 車椅子の宇宙物理学者スティーブン・ホーキングの半生を描いた映画ができたようだ。奥さんのジェーンの著書をジェームズ・マーシュが監督してラブストーリーに仕上げたらしい。それも一興だが、やはりホーキングについては、その宇宙論を一度くらいは覗いてみておいたほうがいい。

 最初に言っておくが、ホーキングがALS(筋萎縮性側索硬化症)に罹ったことがわかったのは、ケンブリッジの大学院1年目をおえたときである。それから数年間で、ホーキングの仮説はほぼできあがっていた。アインシュタインもハイゼンベルクもそうだったように、物理学者が仮説に到達するのは25歳前後までなのだ。ホーキングもそれにまにあった。

 最初に取り組んだのは、宇宙全体の尺度にかかわる相対性理論と、極度に小さい尺度の現象を記述する量子力学とをつなげるとどうなるかという、「重力の量子論」に関することだった。その突破口には、宇宙がビッグバン以前にどんなものだったかという超めんどうな問題が控えていた。ビッグバン以前の宇宙なんて、ほんの一瞬の出来事である。ホーキングはロジャー・ペンローズとともに、時間の始まりを仮説しようと考えた。

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