サイトマップ RSS

男もすなる日記を女もしてみむとてするなり 紀貫之のトランスジェンダー的「日本語計画」 松岡正剛 (1/5ページ)

2014.12.25 17:45

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 【BOOKWARE】

 承平4年(934)の12月21日、還暦を迎えた紀貫之は国司として赴任して足掛け4年いた土佐の国から京へ帰ることになった。1080年前の今日のことだ。55日間の旅だった。

 その日記を貫之は「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり」というふうに、女性の書き手を擬装して綴った。それだけでなく、これを仮名で書いた。トランスジェンダーを擬装して、仮名日記をでっちあげたのだ。それが日本文学のみならず日本文化を大きく転換させた。

 はたして最初からそうしたのかどうかは、わからない。当時、貴族や役人たちは「具注暦」という暦の余白に漢文で日録を付ける習慣をもっていたので、貫之もまず船旅の一部始終を漢文で書いておいて、のちに仮名の文体に書きなおしたのかもしれない。それにしても貫之が女のフリをして仮名の文章をつくりあげたことは、とんでもないイノベーションだった。もっとも貫之にはそんな大胆不敵をやってのける前歴があった。

「貫之の日本語計画」の発動

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ