【BOOKWARE】
図01。チェッカーボードのAとBの枡目の明るさは、いまは違って見えるが、実はまったく同じなのである。これはMITのエドワード・エーデルソンが考案した驚くべき錯視図で、ウェブにも掲示されているので試すとよいが、AとBをマウスで自由に動かしてみると、まったく同じ濃度であることがすぐわかる。ところが円筒からの擬似シャドウが入っていると、どうしても見誤ってしまうのだ。
錯覚や錯視にはいろいろある。最もよく知られているのは図02の「ミュラー・リヤーの錯視図形」や「ペンローズの不可能図形」などだろう。何度見ても目をこすりたくなる。これは視覚認知を脳の局部が担当するようにさせられるために、図形を相対局所的に見てしまうからだと思われている。しかしそういうことではない錯視図形もいろいろある。
図03では規則正しく赤丸が整然と並んでいるのだが、そこにくっついた黄色い三日月の位置具合によって、全体がぐにょぐにょしたり、波打って見える。一方、図04からは見えない立体が見えてきて、図05では左のバンドの青と右のハーフトーンの青は実際には同じ色なのに、なかなかそう見えない。