【KEY BOOK】「視覚の遊宇宙」(キース・ケイ著、芦ケ原伸之訳/東京図書、1800円、在庫なし)
この本は錯視の本というより、錯覚やだまし絵を巧みに使った謎々遊びをふんだんに紹介しているもので、そのぶん子供も大人も「アタマの体操」ができるようになっている。錯視クイズが解けたからといって、IQが高いとかアタマがいいというわけにはいかないが、「だまそうとしている」問題を解くことは、人にだまされるよりずっと痛快でもある。ただし、本書のお題の5分の1が解けないと、そうとう自分にがっかりして、人生が嫌になるだろう。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS)
■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。80年代、編集工学を提唱。以降、情報文化と情報技術をつなぐ研究開発プロジェクトをリードする一方、日本文化研究の第一人者として私塾を多数開催。おもな著書に『松岡正剛千夜千冊(全7巻)』ほか多数。「松岡正剛千夜千冊」(http://1000ya.isis.ne.jp/)