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みんな錯覚したがっている われわれは「だまされやすい脳」の持ち主なのである 松岡正剛 (2/5ページ)

2014.12.4 16:40

<図01>チェッカーシャドウの錯視

<図01>チェッカーシャドウの錯視【拡大】

  • <図02>ミュラー・リヤーの錯視図形
  • <図02>ペンローズの不可能図形
  • <図03>
  • <図04>存在しない立方体
  • <図05>ムンカーの錯視図形
  • 【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)
  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 このほか、ウサギに見えたりアヒルに見えたりする「多義図形」、単純な反復図形の中に見かけ上の歪みが生じる「幾何錯視」、明暗や濃淡をまちがって見てしまう「光滲(こうじん)図形」、地と図が反転すると別の図形が見えてくる「地-図反転図形」など、錯視図形といっても、その種類はけっこう多い。

 いったい何がおこっているのか。謎は視知覚と脳との関係にあるとしか考えられない。ところがそのメカニズムがなかなかわからない。これまでは主に心理学の分野がこの謎に挑んできたのだが、いまだ謎の多くは解けていない。そこで東大の数理科学の新井仁之教授が数学的解明に乗り出して、その謎の一端を数理視覚科学として次々に証しつつあるのだが(大変すばらしい成果だ)、これを理解するにはいささか数学力が必要で、おそらく一般人からの理解はまだ遠いと思われる。

 謎の解明はともかくも、錯覚や錯視やだまし絵やトリックアートはたいそうアメージングなので、子供から大人までついつい魅せられてきた。理由は明快だ。われわれは「だまされること」が嫌いではないからだ。とくに部屋の中の人物の大小が狂って見える「エイムズの部屋」なんて大好きだ。いや、判じ物も謎々もビックリハウスも好きなのだ。ここには紹介しなかったけれど、もっと本気でだまされたいなら、トロンプ・ルイユやアナモルフォーズの歴史に踏みこんでみるといい。美術こそ錯視だったのである。

錯視は結局「脳がだまされているんだ」

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