【BOOKWARE】
He fancies himself as a cat
On satire’s tatami mat
And being a feline
He makes a quick beeline
For mischief wherever it’s at
私はほんとは猫である/ひねもす畳に寝転がる
そこはそれでも風刺屋キャット/半畳入れるはいつでもさっと/獲物と見れば飛びかかる
これは英語圏で「リメリック」と呼ばれる滑稽詩を踏襲したもので、韻を踏みながら漱石を語呂よく案内してみせている。ロジャー・パルバースの『五行でわかる日本文学』の中の一編だ。パルバースは東工大の世界文明センターの元所長だが、とんでもなく日本に詳しい。