Who took on the pugnacious Salinger
(翻訳したのはサリンジャー)
To him we’re be’Holden
(おかげで新たなホールデン)
For a translation that’s golden
(読者は感謝しておるでん)
And a Caulfield who’s raunchy and mad at ya!
(いんちき大人に怒ってるんじゃ)
【KEY BOOK】「もし、日本という国がなかったら」(ロジャー・パルバース、坂野由紀子訳/集英社インターナショナル、1836円)
これまで、外国人の眼で日本文化を絶賛する本も、日本社会に文句をつける本も多かったが、この本のように日本の表層と中層と深層を貫いて、哲学からポップカルチャーまで読み解いてみせた本はめったになかった。胸がすく本だ。本書はパルバースが日本に来た理由も、日本に執着した理由も、どんな日本人と仲が良くなったかということも、全部書いてある。みんなが読んでほしい。