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もしも日本という国がなかったならば 「世界はうんとつまらなくなるだろう」byパルバース 松岡正剛 (4/5ページ)

2015.1.13 15:05

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

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 【KEY BOOK】「日本ひとめぼれ」(ロジャー・パルバース、上杉隼人訳/岩波書店、1030円、在庫なし)

 これは「失われた20年」以来の日本がいまだに抱えている諸モンダイを、次々に抉(え)ぐっている。それとともに日本人の低迷と勘違いアイデンティティーを打破するための視点を次々に提案している。パルバースは、「日本の多元的と多様性」に自信をもたないかぎり、日本はどんどんダメになると見る。大賛成だ。日本は日本自体がグローバルなのだ。それがわかるには、祭りと日本文学とユーモアを取り戻さなければならない。

 【KEY BOOK】「五行でわかる日本文学」(ロジャー・パルバース著、柴田元幸訳/研究社、566円)

 上にも紹介したように、リメリックに代わる日本文学案内だ。紫式部、世阿弥、芭蕉、近松、漱石、鴎外、太宰、安吾、谷崎、川端、三島、宮沢賢治、井上ひさし、村上春樹ら、25人の特徴が抜群のセンスで、語呂よく掲示される。パルバースにはこのように、ユーモア感覚によって本質を掴むという能力がある。日本の社会文化について、パルバースは実際にもかなり時間をかけた観察と理解を費やしてきたのだが、その表現力もすばらしい。

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