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バッハの「大いなる神の数」に酔いなさい 「戦場のピアニスト」から「市場のピアニスト」へ (1/5ページ)

2015.2.18 16:00

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 【BOOKWARE】

 バッハを聞く、バッハを演奏する、バッハを振る、バッハを祈る、バッハを旅する、バッハを踊る、バッハを歌う、バッハをジャズにする、バッハを感じる、バッハを移す…。みんなそれぞれのバッハだ。そこに「バッハを読む」がある。いや、バッハについての本を読むというのではなく、バッハの楽譜に伏せられているインタースコアを読もうというのだ。

 フリードリッヒ・スメントといえばバッハ研究の大立者で、とくにケーテン時代研究の第一人者なのに、変わった探求心があった。1947年に「マタイ受難曲」の第2部テノール・レチタティーヴォの楽章の10個の小節に特定の間隔で39個の和音があらわれることをつきとめると、これがカバラのゲマトリアの手法の援用であることを指摘した。

 それからというもの、バッハの楽譜のどこに数秘術が隠れているのか、その謎探しがずっと続いてきた。ロンドン大学の楽想の研究者でクラリネット奏者でもあるルース・タトローが挑んだ『バッハの暗号』は、その集大成のひとつだった。

なぜバッハは数の神秘にこだわったのか

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