岩手県大槌町では午前8時すぎ、前町長と職員ら40人が犠牲になった旧役場前で約30人が黙祷(もくとう)。碇川豊町長は震災遺構として一部保存の方針が決まっている建物を見つめ、「復興の最前線に立つと、未来を語り合った同僚たちがいてくれたら、とつくづく思う」としのんだ。
東京電力福島第1原発事故後、本格的な漁を自粛し試験操業をしている福島県。いわき市の久之浜港で魚の選別作業をした阿部トシエさん(58)は「やっぱり魚を触るのは楽しい」とにっこり。「福島の漁業は足踏み状態だけど、自分の手で働いて魚を売って、立ち上がりたい」
津波で約130人が亡くなったいわき市の平薄磯(たいらうすいそ)地区。高校教諭、瀬谷貢一さん(49)は、震災が子供たちの意識を変えたと強く感じる。「人を助ける仕事に就きたい、復興に関わりたいと真剣に言う生徒を見ていると救われる。みんなで防災意識を高めていきたい」と話した。
原発事故の影響で、人の気配がない福島県双葉町や浪江町にはうっすらと雪が積もり、作業員が仕事に向かう車の列が続いた。(EX編集部/撮影:竹川禎一郎、宮崎瑞穂、早坂洋祐、鴨川一也、共同/SANKEI EXPRESS)