バラク・オバマ米大統領(右から2人目)を警護する大統領警護隊の隊員。昨年9月の刃物男のホワイトハウスへの侵入事件後、鳴りを潜めていた不祥事が再び発覚した=2015年3月13日、米アリゾナ州ギルバート(ロイター)【拡大】
目撃者らによると当時、公用車の上に付いているライトが点滅していた。警護隊の規則では、警備上の理由なくライトを点滅させたり、飲酒後に公用車を運転したりすることは禁止されている。
一直線に突っ込む
特に問題視されているのが、仮設バリケードの破壊によりその場で行われていた爆発物の処理作業に支障が出たことだ。
3月12日付ワシントン・ポストによると、4日午後10時25分頃、女性が緑のシャツに包んだ物体を手にホワイトハウスのゲートに近づき、「私、爆弾を持っているのよ!」と叫び、包みを地面に置いて車で逃走した。警察は急いで現場をテープとカラーコーンで囲み、爆発物処理班を手配したが、11時少し前に2人が乗る公用車がこれを蹴散らした。防犯ビデオに写った映像を解析した結果、車は“爆発物”めがけて一直線に突っ込んできており、当直の上官は2人が相当酒に酔っていたとの判断を下したという。
結局、午後11時45分になって包みの中身はただの本だと分かり、事なきを得たが、本物だったら公用車に踏みつぶされ大爆発を起こしていたことになる。この問題が警護隊長官のクランシー氏に報告されたのはその5日後のことだった。