3月15日、全人代の閉幕直後に言葉を交わす中国の習近平国家主席(左)と李克強首相。政権のトップ2は、反腐敗運動の思わぬ副作用に頭を悩ましている=2015年、中国・首都北京市西城区の人民大会堂(AP)【拡大】
3月7日付の中国紙・新京報も“サボり公務員”の問題について特集。怠慢な態度の公務員には3つの心理的兆候、すなわり「ごまかし」と「恐れ」、「待ち」があるとする地方政府の研究を紹介した。
「ごまかし」とはどのような状態か。賄賂や接待などは一切受けつけず表面上は「清潔な」公務員だが、その実態はやるべき仕事や調整を行わない勤務態度を指す。
「恐れ」とは、間違いを犯すリスクを恐れ、自主的に動かなくなる状態だ。
「待ち」は末端の公務員によくある心理で、近いうちに抜擢(ばってき)される希望もないことから、ひたすら年功序列で順番が回ってくるのを待っている状態だという。