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美浜・敦賀 老朽原発3基の廃炉決定 「淘汰の時代」エネルギー政策分岐点 (4/4ページ)

2015.3.18 10:30

関西電力美浜原発の(手前から)1号機、2号機=2013年5月、福井県三方郡美浜町(共同)

関西電力美浜原発の(手前から)1号機、2号機=2013年5月、福井県三方郡美浜町(共同)【拡大】

 核のごみ処分など課題

 政府も「安全性が確認された原発の再稼働をあわせて推進したい」(菅義偉(すが・よしひで)官房長官)との立場で、経産省は立地自治体に職員を派遣し、避難計画の策定などを支援。依然として原発に厳しい目を向ける世論の理解を得たい考えだ。

 それでも、原発の解体で生じる「核のごみ」の処分方法や、原発にかかわる人材や技術の確保など、政府に求められる課題は山積している。

 大半の資源を輸入に頼る「資源小国」の日本は、電力の安定確保のために原発の活用が不可欠になるが、将来のエネルギー政策で原発をどう位置づけるかについて政府の姿勢は、まだみえない。

 2030年にどのように電力を確保するかを示す政府の「エネルギーミックス(電源構成比)」の検討会議では、「原発の本格的な議論は5月に入るのではないか」(委員の一人)との見方も出ている。エネルギー政策の過渡期に、電力会社などが先を見通せない状況はしばらく続きそうだ。(SANKEI EXPRESS

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