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米中二股外交の韓国 高高度ミサイルで世論分裂 (1/4ページ)

2015.3.24 10:50

会談する中国の常万全国防相(左から2人目)と韓国の韓民求国防相(右端)。席上、常氏は、在韓米軍への配備が検討されている高高度防衛ミサイルについて「憂慮」を表明した=2015年2月4日、韓国・首都ソウルの韓国国防省(共同)

会談する中国の常万全国防相(左から2人目)と韓国の韓民求国防相(右端)。席上、常氏は、在韓米軍への配備が検討されている高高度防衛ミサイルについて「憂慮」を表明した=2015年2月4日、韓国・首都ソウルの韓国国防省(共同)【拡大】

 【国際情勢分析】

 在韓米軍基地への配備が検討されている「高高度防衛ミサイル」(THAAD)をめぐり、韓国が揺れている。中国が「自国への脅威になる」と外交圧力を強めているからだ。左派系が「米国に押し付けられれば、中国依存の経済が立ちゆかない」と主張すれば、保守派は「韓国の主権を侵す中国の肩を持つな」と反論、世論が真っ二つに引き裂かれている。大国を頼って独立を失った20世紀初頭前後の歴史を引き合いに、不安をあおる論調も登場した。

 「不幸な歴史が再現」

 「旧韓末の不幸な歴史が再現されるのではないか、不吉です」。左派系韓国紙のハンギョレ(電子版)は16日、朴槿恵(パク・クネ)大統領(63)への手紙の形で、こう書き出すコラムを掲載した。コラムがいう「旧韓末」とは、20世紀初頭前後、当時の韓国の権力層が清(現中国)や日本、ロシアに頼ろうとして結局、日韓併合を許した時代を指す。

反対論は「恐中症」

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