ただ30代を迎えるに当たり、等身大の自分が着て居心地のいい服が作りたくなる。仕事でたまたま出合った上質なジャージー素材に一目ぼれ。「飽きの来ない長く着られる上質な服を作りたい」と始めたのがHAKUJIだ。
素材は伸縮性があり、着心地は抜群だが型崩れしない。ベーシックでいながらトレンド感があるのは、佐々木さん自ら着て裁断するカッティングの妙にある。
一見するとシャツに見える白いコットン素材のワンピースは、胸が開きすぎず裾が広がりすぎない、ゆったりしながらスマートな印象を与える形。そのまま着ても、チュニックとしてパンツに合わせてもいい。タンクトップやセーターなど、シンプルなアイテムをコーディネートする楽しみもある。
香り選ぶ楽しみも
またアイテムには必ず香りを封じ込めたタグがつく。グリーンと柑橘系を合わせたような爽やかな香りで、「日曜の朝に気持ちよく目覚める香りをイメージした」と佐々木さん。クローゼットの扉にかけて、「香りを楽しみながら服を選んで出かけてほしい」という思いがこもっている。