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いまでも岡崎京子はニューウェイブ その唇からは今夜もピンクの散弾が飛んでいる (3/5ページ)

2015.3.24 17:25

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 【KEY BOOK】「pink」(岡崎京子著/マガジンハウス、1234円)

 平凡パンチ連載の『ジオラマボーイ☆パノラマガール』が場違いで、妙に痛快だった。この才能、見逃せない。そのあと『pink』で絶賛する気になった。ホテトル嬢のユミちゃんは世の中フツーすぎてやってられない。だから部屋でワニを飼う。この作品、実は愛と資本主義を一瞬にして見抜いていた。実際にも岡崎はあとがきに「すべての仕事は売春である」「すべての仕事は愛である」と書き、この愛はぬくぬくなんかしていない化け物のようなんですと付け加えた。

 【KEY BOOK】「リバーズ・エッジ」(岡崎京子著/宝島社、1728円、在庫なし)

 行き違い。秘密がありそう。庇(かば)いたいもの。愛が半ちらけ。こんな感覚を川の流れの端っこの出来事に仕立てて、当時の?み合わない気分に、冷たくて熱い毒を散らしてみせた。ニューシネマよりもずっと映画らしいニューウェイブなマンガだった。ぼくは岡崎の絵の描きっぷりも好きなのである。エゴン・シーレと四谷シモンと金子國義のユニセックスが混じっていて、そこを鴨沢祐仁ふうのトワイライトな都市感覚が包んでいるからだ。

交通事故によって未完におわった

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