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いまでも岡崎京子はニューウェイブ その唇からは今夜もピンクの散弾が飛んでいる (4/5ページ)

2015.3.24 17:25

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

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 【KEY BOOK】「ヘルタースケルター」(岡崎京子著/祥伝社、1296円)

 マンガ大賞をはじめ数多くの賞をとった。蜷川実花が沢尻エリカを起用して映画にもした。タイトルはビートルズの曲名。主人公のりりこは全身整形手術をやめられなくなって、芸能界が仕向ける美の極みの犠牲になった人工美女である。けれども忌まわしい犯罪に巻き込まれ、どこかに消える。そこからはタイガー・リリィとしての謎の人生が待っていたのだが、連載中の岡崎の交通事故によって未完におわった。いますべての岡崎ファンはそのリリィの夢の中にいる。

 【KEY BOOK】「岡崎京子の仕事集」(岡崎京子著/文芸春秋、1674円、在庫なし)

 岡崎京子の全貌を知りたければ、この本から入るのがいい。もうちょっとリクツを感じたいのなら杉本章吾の『岡崎京子論』(新曜社)がいい。さらにぶっちぎりたいのなら、ばるぼらの『岡崎京子の研究』(アスペクト)がいい。でもその前に世田谷文学館の「岡崎京子展」を見て、図録(平凡社)を買おう。けれども、いまだ鈴木いづみ、戸川純、岡崎京子、椎名林檎をつなげる者が登場していない。それからもうひとつ、岡崎のモードセンスを論じる者がいない。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS

ガイド:岡崎京子展「戦場のガールズ・ライフ」

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