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【チュニジア襲撃テロ】3邦人の遺体帰国 犯人1人なお逃走 全容解明急ぐ (4/4ページ)

2015.3.25 10:05

チュニジア襲撃テロ事件の犠牲者の遺体が成田空港に到着した=2015年3月24日午後、千葉県成田市・成田空港(三尾郁恵撮影)

チュニジア襲撃テロ事件の犠牲者の遺体が成田空港に到着した=2015年3月24日午後、千葉県成田市・成田空港(三尾郁恵撮影)【拡大】

  • 3月21日、首都チュニス市内の病院で、帰国を前に襲撃事件の経験を語るベルギー人の電気技師ガブリエル・ベルファイさん=2015年、チュニジア(共同)

 「犯人の一人は、私の前にいた女性の頭に銃を突きつけると、躊躇(ちゅうちょ)なく撃った。即死だった」。「今も鼻の奥にその時の火薬の臭いがこびりついている」というほどの距離だった。

 ベルファイさんは慌ててバルコニーから走って逃げたが、左右の脚にそれぞれ2発ずつ銃弾を浴びた。混乱の中、妻を見失い、自分は廊下の壁にもたれ、首を下げて死んだように装った。「この悪夢はいつか終わる」と念じながら1時間近くが過ぎたころ、警官が到着、ようやく生還できると確信した。「近くにいた日本人の中年女性は、緊張と安堵(あんど)の落差のためか嘔吐(おうと)していた」という。

 運ばれた病院では当初「ベルギー人の死者はいない」と聞かされたが、翌日医師の一人が、犠牲者のものという装飾品を持ってきた。「妻のネックレスだった。すぐに妻が死んだと分かった」。振り返る声が震えた。

 ベルファイさんは妻の遺体を見なかった。「美しい思い出だけを抱えていた方が良い」という医師のアドバイスに従ったためだ。妻の死因は、頭部への至近距離からの銃撃。「苦しむことはなかったと思えることだけが救いだ」。こう話したベルファイさんは事件から1週間を前に、妻の遺体と共にひっそりと帰国の途に就いた。(共同/SANKEI EXPRESS

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