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印最高裁、ネット中傷罰則条項は「違憲」 (2/4ページ)

2015.3.27 11:10

インド西部ムンバイの鉄道駅構内で、スマートフォンを見つめる男性。インド最高裁は、インターネット上で誹謗中傷などをした者に刑事罰を科すことを定めた情報技術法の条項は違憲との判決を下した=2015年3月24日(AP)

インド西部ムンバイの鉄道駅構内で、スマートフォンを見つめる男性。インド最高裁は、インターネット上で誹謗中傷などをした者に刑事罰を科すことを定めた情報技術法の条項は違憲との判決を下した=2015年3月24日(AP)【拡大】

 最高裁はまた、条項にある「下品で中傷的」との表現があいまいであり、「ある人にとって中傷的かもしれない内容は、別の人にとってはそうではないかもしれない」として、当局にも違反者になる可能性がある人にも何が違反に当たるのか理解するのは困難だと指摘した。

 政府が条項を乱用することはないと主張したことについては、「政権が変わっても、条項は永遠に残る」として、政権交代が起きた時に現政府は新政府が条項の乱用しないと保証することはできないとの見方を示した。

 「いいね!」だけで逮捕

 インドでは2012年、商業都市ムンバイを抱える西部マハラシュトラ州の有力政治家の死を悼んだ州政府が公的業務を休止した際、州在住の女子学生、シャヒーン・ダダさん=当時(21)=がフェイスブック上でこれを批判し、書き込みに「いいね!」をクリックした友人の女子学生、レヌ・スリニバサンさん=当時(21)=とともに逮捕され、条項への批判が高まった。

ママタ・バナジー州首相の風刺画

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