3月11日、難航していた対戦交渉がまとまり、記者会見の場でポーズを取るフロイド・メイウェザー(左)とマニー・パッキャオの両雄=2015年、米カリフォルニア州ロサンゼルス(AP)【拡大】
プロボクシングのフロイド・メイウェザー(38)=米国=とマニー・パッキャオ(36)=フィリピン=による「世紀の対決」を中継する米ケーブルテレビ大手のHBOとショータイムは2日、視聴ごとに課金されるPPV(ペイ・パー・ビュー)の価格を89.95ドル(約1万800円)に設定したと発表した。高画質では99.95ドル(約1万2000円)で、ともに過去最高額を25ドル(約3000円)も上回っている。会場のチケットは最高7500ドル(約90万円)と高額で、2人のファイトマネーの合計も2億8000万ドル(約335億円)を優に超えるとみられ、ファン待望の一戦は記録ずくめの興行になる。
エリートVS.国の英雄
世紀の対決は、5月2日に米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで、世界ウェルター級王座統一戦として行われる。文字通り「世界最強の男」を決めるヘビー級のタイトルマッチでもない2人の対決が、従来の興行記録をすべて塗り替えるほど注目されているのは、ともにボクシング史上希代の大スターだからに他ならない。