4月12日、インターネット上で発表されたヒラリー・クリントン前米国務長官のビデオ声明の映像。外交政策に関する言及は一切なく、穏やかな表情で語りかけ、親しみやすいイメージを演出した=2015年(AP)【拡大】
有権者と対話
「皆様からの票を獲得するために出発します。この旅に加わってください」
インターネット動画でこう訴えたクリントン氏が党の候補者指名を勝ち取るには、若者や女性、黒人や中南米などの人種的少数派に加え、党の伝統的支持基盤であるリベラル層を「旅」に加わらせる必要がある。
クリントン氏が「中間層重視」を強調するのは、夫のクリントン元大統領と一緒に行っている慈善活動が、リベラル層から「金融業界や資産家などの富裕層に依存している」と批判を浴びているためでもある。
リベラル層は2008年のリーマン・ショック以降、「反ウォール街」の姿勢を強めてきた。本人は出馬を否定しているが、民主党支持者の間では、ウォール街批判で注目されたエリザベス・ウォーレン上院議員を推す動きもある。
このため、クリントン陣営は富裕層から選挙資金を集めるために開く大規模な集会を当面は控え、有権者と膝詰めで対話する選挙運動を進めていく考えだ。