祭りは今宮神社地域のほか京都市内北部の3カ所で行われ、祭りを継承する保存会は市内に4つある。今回見たのは今宮神社の北に位置する北区紫野上野町(むらさきのうえのちょう)の住民らが作る「今宮やすらい会」(小川佳男会長)によるものだ。
今宮神社の神職におはらいを受け正午過ぎ、祭りの行列は赤組と青組の二手に分かれて今宮神社の北東にある光念寺を出発した。小川佳男会長(67)は出発に先立って「楽しい祭りなのでにぎやかに回ってもらいたい」とあいさつした。
≪太鼓を鳴らし 鬼が舞い踊る≫
祭りの行列は、地域の長老を先頭に、鉾(ほこ)や幡(はた)を掲げる者、大きな花笠、「かんこ」と呼ばれる小鬼、赤毛と黒毛の鬼、囃子方(はやしかた)などが続き、2組合わせて総勢90人に上る。このうち祭りのシンボルとなるのは、高さ約2メートルの大きな花笠。緋色の幕をかけ、傘の上には桜、椿、山吹、柳、松の5種類の花が飾られる。この傘の中に入ると無病息災・厄除けになるといわれることから、花笠を見つけると老若男女が競い合うようにして入っていた。小鬼役の少年が向かい合って胸につけた太鼓を鳴らして舞うと、あちこちから「かわいい」の声が上がっていた。