波打ち際ぎりぎりをドライブすることができる「千里浜なぎさドライブウェイ」。他の海岸よりも砂の粒子が小さく適度な海水を含んで引き締まっているため、車やバスも自由に走ることができる=2014年9月3日、石川県羽咋市(田中幸美撮影)【拡大】
【大人の時間】
来年3月14日の北陸新幹線の開業まで5カ月を切った。東京から約2時間半で結ばれる金沢は、兼六園や近江町市場、茶屋街などの見どころ満載で、「加賀百万石」の城下町らしい風情を残す北陸を代表する観光地だ。しかし、ちょっと足を延ばすと地酒、温泉、新鮮な魚など金沢とは別の魅力にあふれた“奥座敷”能登半島が控える。石川県は北陸新幹線で金沢へやってきた観光客を能登半島へと回遊させる取り組みを始めた。
東京から金沢へは従来、越後湯沢を経由して上越新幹線と北陸本線の特急を乗り継いで行く方法が一般的で、3時間50分もかかっていたが、北陸新幹線の開業で所要時間は2時間半に大幅に短縮される。ターミナルとなるJR金沢駅では今月11日、開業までの日数をカウントダウンする大型ボードがお目見えするなど盛り上がっている。
観光バスで名所巡り
4日からは、金沢から能登への回遊策の切り札となる定期観光バス「ぶらりのっぴー号」も運行を開始した。金沢駅を朝出発し、能登の観光地を巡りながら「能登空港(愛称・のと里山空港)」(輪島市)に寄り、最後は和倉温泉(七尾市)へと向かう。