皆さんも、ご存じのとおり、3月13日バヌアツは超巨大サイクロンPAMによって、全土に非常事態宣言が出るほどの大きな被害を受けました。休暇中の私はたまたま日本にいて難を逃れましたが、私の知人、友人も類にもれず、ほとんどのバヌアツ人が、家や家財道具などすべてを一瞬にして失いました。そして、サイクロン被害から2週間後、私たち夫婦は、とりあえず娘を日本においてバヌアツへ戻りました。
首都ポートビラの街は想像以上にきれいに片付いていました。しかし、少し車を走らせると、そこらじゅうで大木が根ごと倒されていて、村は壊滅的な状態でした。緑の大地は茶色に変わり、花や鳥を見なくなりました。ペットのイグアナは、餌のハイビスカスがなくなってしまったので、私たちは自然に帰すことにしました。なんとか生き延びてほしいです。
自給自足の畑、壊滅
すでに建物を直し始めている家もあります。しかし、ほとんどの家では、資材を買うお金もなく、配給されたビニールシートを屋根代わりにして、しのいでいました。また、私が愕然(がくぜん)としたのは、現地の人々はみな、米しか食べていないということでした。