バヌアツは自給自足で生活している人がほとんど。畑がサイクロンで壊されてしまい、マーケットも再開されていない今、人々は今ある食料で食べつなぐほかありません。支援物資として届くのはほとんどがお米。どこに行っても、「今日も、明日もお米しかない。おかずが食べたい」という声でした。私も、水や米や缶詰をトラックに詰めて、物資が届いていない村へ運びました。
被害がひどかったと聞いている、島の北東部の人たちは大丈夫だろうか? 現状を見るのが怖い-という気持ちがありました。ところが、待っていたのは、サイクロン前と変わらない、フレンドリーで明るい笑顔。そこには、悲痛や苦しみに満ちた顔はありません。彼らは、余裕の笑顔で私たちを迎えてくれました。バヌアツ人ってすごい!
日中は、30度にもなるこの時期だけに、配っている私たちも喉がカラカラです。それ以上に喉が渇いて、おなかが空いているであろう彼らは、物資に殺到するわけでもなく、平等に分け合っているのです。バヌアツの復興のテーマが「キープ スマイル」。海外から支援活動のためにやってきた誰もが、バヌアツ人の笑顔に驚いています。