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山口小夜子という衣裳の読み方 東京都現代美術館「未来を着る人」展に寄せて 松岡正剛 (3/4ページ)

2015.4.21 16:20

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 それにしても、あまりにも稀有だった。あまりにも美しく、あまりにも絶唱めいていて、あまりにも天上的だった。そういう小夜子がもういないとは思いたくなかったのだが、最近は「小夜子のいない日本」なんて、なんとかなるのだろうかと、そちらのことが気になっている。

 【KEY BOOK】「小夜子の魅力学」(山口小夜子チョ/文化出版局、1296円、在庫なし)

 この本は何度か読むにつれ、サイコーの美意識をめぐる哲学書だと思うようになった。横浜での生い立ち、お母さんが作った服のこと、水のこと、指のこと、朝ごはんや化粧のこと、東洋人であること、「間」のこと、みんな書いてある。1やまもと寛斎とザンドラ・ローズ、『上海エクスプレス』のアンナ・メイ・ウォン、おしゃれの本質、いずれもとうてい読みとばせない。

横須賀さんにも小夜子にも、メークの富川栄さんの集中力にも

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