4月27日、エベレストのキャンプ1と2で足止めされた登山者らをベースキャンプまで搬送する救助ヘリコプター(中央)。これまで大きな雪崩被害を受けたことがなく、安全と信じられていたベースキャンプにも氷壁が降るように雪崩が押し寄せ(左奥)、過去最悪の被害がでた=2015年、ネパール(AP)【拡大】
「爆発音…まるで戦場」
米国人のエレン・ギャラントさんは、「ベースキャンプは雪崩とは無縁で安全と思っていたのに、空から降るように氷の塊に襲われた。私の目の前で男性が直撃を受けたが、私たちには何もできず、彼は亡くなった」と語った。
エベレストでは昨年4月18日にも、ベースキャンプとキャンプ1の間のアイスフォール(氷瀑、5900メートル付近)で雪崩が起き、16人が死亡。シーズン途中で登山は禁止となった。今年は、昨年登山を予定していながら果たせなかった人たちも含めて、多くがエベレスト登頂に挑もうとしていたが、今年も今回の大地震で登山禁止となる可能性が高い。ベースキャンプにいたネパール人の調理人は「2年続けて惨事が起きるなんて偶然とは思えない。ベースキャンプも危険となれば、もう山には近づけない」と話した。
大地震が起きた時、ヒマラヤ山脈を登山している最中だったアルピニストの野口健さん(41)は、当時の様子を「周辺の山々から爆撃を受けたかのようなガラガラ、ドドド、グゥワォン、ドッカンなどといった爆発音が聞こえ、まるで戦場のようだった」とブログに記している。(SANKEI EXPRESS)