どこもこんな状況
「薬をくれ!」。車に年配の男性が駆け寄ってきた。医薬品が十分に手に入らないという。道路が土砂崩れで一時寸断され、救助活動や支援物資の運搬が大幅に遅れた。日本の国際緊急援助隊の医療チームが、1日からバラビセで活動を始めた。
この地区内には、壊滅した複数の町や村がある。バラビセから山道を車で2時間ほど行った村では、家屋約20戸全てが崩れ去っていた。
静まりかえる中、洋裁店を営んでいたハルカバハドゥル・タマンさん(47)一家がおわんで土をかき分け、埋もれた商売道具のミシンを捜していた。「隣の家の赤ん坊が下敷きになって死んだよ。この辺りの村はどこもこんな状況さ」と吐き捨てるように話した。(共同/SANKEI EXPRESS)