ドイツの自動車大手ダイムラーは6日、米ネバダ州当局の許可を得て世界初となる大型トラックによる公道での自動運転実験を開始した。大きな被害を招く実験中の事故への懸念から、すでに全米各州で公道実験が行われている乗用車に比べ許可が遅れていた。ただ、ダイムラーは実用化について、複雑な一般道路を走る乗用車よりハイウエーが中心のトラックの方が早いとし、2025年前後を目標としている。長距離・長時間運転によるドライバーの疲労が原因の重大事故を防ぐとともに、効率的な運転による燃費改善で大幅な輸送コスト削減を実現するなど、“物流革命”が期待されている。
2025年実用化に自信
「今日、われわれは世界で初めて、自動運転の許可を得たナンバープレート付きの大型トラックの走りっぷりをみなさんにお見せします」
ロイター通信などによると、ダイムラーのバス・トラック部門トップ、ヴォルフガング・ベルンハルト氏は、ネバダ州ラスベガスで開いたイベントで誇らしげにこう語った。