許可を得たのは、「フレイトライナー・インスピレーション」と名付けられた18輪大型トラック2台。実験は、ネバタ州のブライアン・サンドバル知事やダイムラー幹部らが乗り込み、ラスベガス周辺のフリーウエーで実施。搭載した立体カメラやレーダーで周囲の状況をリアルタイムで確認しながら、走行制御装置により運転手がハンドルを握らなくてもスムーズに走行してみせた。サンドバル知事は「これは実用化のための認可である。すでにシステムが実用化の準備に入っていると信じている」と期待を示した。
ネバタ州は2012年に米グーグルの自動運転乗用車の公道実験を真っ先に許可した。実験中の事故への懸念から、欧州各国や米国の他州では実験許可がなかなか下りないなか、ようやく実現した。実用化には、不測の事態に対処するためのデータを蓄積する公道実験が欠かせない。
ダイムラーでは、自動運転トラックの実用化により、重大事故の原因の90%を占める運転手の疲労が原因のミスを減らせるほか、前方のトラックに追随する縦列走行など効率的な運転で燃費を5%改善できると分析。運転手の人員削減にもつながり、運輸コストの大幅削減が可能とみている。