一方、英北部スコットランドでは、昨年9月に英国からの独立を問う住民投票を主導した地域政党スコットランド民族党(SNP)が最大野党、労働党の議席をごっそり奪い、解散時の9倍超の56議席に躍進した。反EU、反移民を掲げた小政党、英国独立党のナイジェル・ファラージュ党首(51)は落選した。
投票率は、2010年の前回総選挙並みの66%前後とみられる。(ロンドン 内藤泰朗/SANKEI EXPRESS)
≪「分裂」の恐怖 浮動票呼び込む≫
英総選挙で大勝した与党、保守党は、最大野党の労働党と投票直前まで支持率30%台で拮抗(きっこう)していたが、土壇場で底力を見せた。スコットランド民族党(SNP)の躍進が確実視される中、大票田イングランドの有権者が危機感を強め、保守党に奇跡的大勝をもたらしたとの見方が出ている。
「スコットランド」鍵
「選挙戦終了時と出口調査が発表された現在では、状況がまったく異なる」