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【英総選挙】保守党が奇跡的大勝 単独過半数 「分裂」の恐怖 浮動票呼び込む (3/4ページ)

2015.5.9 07:30

5月8日、サマンサ夫人(左)とともに保守党本部に到着し、得意げにポーズを取るデービッド・キャメロン首相=2015年、英国・首都ロンドン(ロイター)

5月8日、サマンサ夫人(左)とともに保守党本部に到着し、得意げにポーズを取るデービッド・キャメロン首相=2015年、英国・首都ロンドン(ロイター)【拡大】

  • 英総選挙(下院、定数650、任期5年)の各党獲得議席=2015年5月7日投開票。※BBCの報道から作成(日本時間5月8日午後8時45分現在)

 出口調査を基に議席予測が公表された後、英BBC放送のコメンテーターはこう強調した。保守党陣営の顔色には光がさし、勝利を信じていた労働党陣営には重い空気が垂れ込めた。

 選挙結果を大きく左右したとみられるのが、56議席を確保したSNPだ。

 「国を分裂させようとするSNPと、国を経済破綻に追い込む労働党が手を組んだら、英国は存続の危機に瀕(ひん)するだろう」

 キャメロン首相ら保守陣営は選挙戦で、「国家の危機」を徹底して訴えた。保守党の選挙カーには、キャメロン氏ではなく、ニコラ・スタージョンSNP党首(44)の上着の胸ポケットに収まる小さなミリバンド労働党党首の写真が使われた。

 ミリバンド氏は「国民の恐怖心をあおり、英国の心理的分断を図るのは危険でばかげている。私たちはSNPとは手を組まない」と何度も言明した。

 だが、昨年9月にスコットランドで行われた、英国からの独立を問う住民投票はイングランドの有権者の記憶に生々しく残っていた。専門家の間では、労働党とSNPが連立政権を樹立し、「英国分裂」が現実となることへの恐怖感が、投票日まで態度を決めかねていた浮動票を大きく動かしたとの見方が強い。

「悪夢の一夜」 労働党は大幅後退

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