シャルロッテンブルク地区の公園前のガス灯。1903年に設置され、六角ランプが5個あるデザインのオリジナルとしてはベルリンに残る唯一のものだ。奥にみえるのは宮殿=2015年5月5日、ドイツ・首都ベルリン(宮下日出男撮影)【拡大】
ベルリンにこれだけのガス灯が残っているのには、戦後の歴史が深く関わっている。
ガス灯が集中しているのは、東西ドイツ分断時代に「陸の孤島」だった旧西ベルリン地域。電力供給が止められる事態に備えるため、貯蔵した石炭で燃料を確保できるガス灯が重宝されたのだという。
一方、旧東ベルリンでは電灯への切り替えが進み、東西が統一した1990年当時には東ベルリンに残ったガス灯が約1200基だったのに対し、西ベルリンは4万2000基だった。
「歴史的遺産」と保存運動
ただ、「ガス灯の街」もその行方が危ぶまれている。ベルリン市は2012年からガス灯を電灯に切り替える作業を実施。市の環境対策目標の達成がその目的で、コストも大幅に削減できるとしている。計画によると、16年末にはガス灯は約3300基にまで数を減らすことになる。