シャルロッテンブルク地区の公園前のガス灯。1903年に設置され、六角ランプが5個あるデザインのオリジナルとしてはベルリンに残る唯一のものだ。奥にみえるのは宮殿=2015年5月5日、ドイツ・首都ベルリン(宮下日出男撮影)【拡大】
これに対し、より多くのガス灯を残そうと市民は保存運動に乗り出している。ガス灯文化協会などさまざまな団体も連携を図り、署名活動やイベント、市への働きかけを行う一方、ガス灯を巡るツアーも企画し、観光客らへの周知も図っている。
世界の歴史的建造物の保存活動に取り組む「ワールド・モニュメント財団」(米国)も13年秋、ベルリンのガス灯を「危機に瀕(ひん)する文化遺産」のリストに加えた。ガス灯は19世紀から第二次世界大戦後までの産業遺産であり、大都市の景観を特徴づけるものとする財団は、その多くが残るベルリンは、ガス灯の「最後の砦(とりで)」だと訴えた。
ガス灯文化協会のベルトルト・クヤート代表(55)は「ガス灯は貴重な歴史的遺産だ」とし、「海外を含めた幅広い協力を得て、市に働きかけることが必要だ」と呼びかけている。(ベルリン 宮下日出男、写真も/SANKEI EXPRESS)